AdoptOpenJDK11をインストールしてJava11を使えるようにする(Hello worldの出力まで)【macOS】

macOS版のAdoptOpenJDK11をインストールして、ターミナル上でHello worldを出力するJavaプログラムをコンパイル〜実行するまでをやっています。初めてJDKをインストールして、Javaプログラムの作成からコンパイルと実行までを試してみたいという入門者・初心者の方は、参考にしてください。

環境と前提

最終更新日:2021/4/19

macOSにJavaの開発キットのJDKをインストールしたので、その時にやった事を書いています。インストールしたJDKのバージョンは、LTSのJDK11です(LTSはLong Term Supportの略で長期サポート安定版の事です)。macOSはCatalina(バージョン10.15.5)です。

また、JDKにはいくつかのディストリビューションがありますが、Oracle JDKは商用では有償化されたようなので、無償で利用できるAdoptOpenJDKをインストールします。JDKのディストリビューションについては、下のサイトがわかりやすく説明されています。
Oracle Java有償化。無料で商用利用可能なJavaはどれを選ぶか

AdoptOpenJDK11をダウンロードしてインストールする

まずAdoptOpenJDKのサイトへ行って、AdoptOpenJDK11のインストーラをダウンロードします。
バージョンはOpenJDK 11 (LTS)を選択し、JVMはHotSpotを選択して「Latest release」ボタンを押すと、インストーラのダウンロードが始まります。ダウンロードしたファイルはOpenJDK11U-jdk_x64_mac_hotspot_11.0.8_10.pkgです(2020/8/26時点)。

JVMはHotSpotとOpenJ9の2つありますが、Supported Platformsページを見る限り、両方ともlinux・mac・windowsの64bitのプラットフォームをサポートしているようなのでどちらでも良さそうです。今回はHotSpotを選択しました。
AdoptOpenJDK11をダウンロード【mac環境】

ダウンロードしたパッケージファイル(OpenJDK11U-jdk_x64_mac_hotspot_11.0.8_10.pkg)をクリックして、インストーラを起動します。最初はようこそ画面ですので、続けるを選択します。
AdoptOpenJDK11をインストール1【mac環境】

次は、使用許諾契約画面です。一読して問題なければ続けるを選択します。

次は、インストールの種類画面です。インストールを選択します(インストール先を指定したい場合は変更してください。)

インストールが始まり、インストール完了画面が出て終了しました。

これでインストールができているはずなので、ターミナルからjavaコマンドで確認してみます。

$ java -version
openjdk version "11.0.8" 2020-07-14
OpenJDK Runtime Environment AdoptOpenJDK (build 11.0.8+10)
OpenJDK 64-Bit Server VM AdoptOpenJDK (build 11.0.8+10, mixed mode)

$ java -h
使用方法: java [options]  [args...]
           (クラスを実行する場合)
   または  java [options] -jar  [args...]
           (jarファイルを実行する場合)

〜

$ javac -version
javac 11.0.8

AdoptOpenJDKのバージョン11.0.8のインストールができている事が確認できました。

ちなみにAdoptOpenJDKのインストール先(ディレクトリパス)はこちらです。

/Library/Java/JavaVirtualMachines/adoptopenjdk-11.jdk

コンパイルをしてHello worldを出力

せっかくインストールしたので、Hello worldを出力するJavaプログラム(HelloWorld.javaファイル)を書き、ターミナル(コマンドライン)でjavacコマンドでコンパイルし、実行してHello worldを出力するところまでやってみます。

#javaのソース
$ cat HelloWorld.java 
class HelloWorld {
 public static void main(String[] args) {
 System.out.println("Hello, world.");
 }
}

#ソースファイルをコンパイル
$ javac HelloWorld.java 

# 実行する
$ java HelloWorld
Hello, world.

コンパイルから実行まで問題なくできました。今回はコマンドラインで簡単なプログラムのコンパイルから実行までをやりましたが、実際は、Eclipseやintellij IDEなどの統合開発環境でプログラミングの学習や開発を進めていくことになると思います。
Java入門書の紹介・レビュー

Eclipseの導入(ダウンロードからインストール)については別ページで説明していますので、そちらも参考にしてみてください。
【Java初心者】Eclipse(Pleiades All in One)をインスールしてJava開発ができるようにする【macOS版】

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