EBS等のストレージ(ディスク)の使用率(使用容量や空き容量)を確認。df,duコマンド

EC2のEBSやLinux(Mac)のストレージ(ディスク)容量の、使用中の容量や残りの空き容量を、df,duコマンドで確認する方法について説明しています。また、特定のディレクトリやサブディレクトリ単位で使用ディスク容量を確認するコマンドも説明しています。

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このページの目的と動作環境

最終更新日:2023/9/29

このページでは、EBSボリューム(EC2にアタッチして使うSSD・HDDなどのストレージ・ディスク)の全体の容量(サイズ)、使用容量、空き容量、使用率などをdf,duコマンドで確認する方法について書いています。dfやduコマンドはAWSのEC2だけでなく、その他のLinux環境やmac OSのターミナルのコマンドでも使えるので、良ければ参考にして下さい。

AWSのEC2のコンソール画面でEBSストレージを確認すると(EC2の左サイドバーのElastic Block Store->ボリュームで見れる)、EBSのストレージタイプ(gp2・gp3等のSSDとか)、EBSの全体のディスク容量(ストレージ容量)、IOPS、スループットなどの情報を確認できます。

ただ、ディスク容量の空き容量、使用率などの情報は、EC2コンソール画面を見ても確認できなかったので、結局sshログインしてコマンドで確認しました。EC2で使うディスク容量の使用量(使用率)や残りどれだけストレージに空きが余っているかはやっぱり気になりますので。

本ページは、そのEBS(EC2)のディスク容量の使用率・空き容量を確認したり、特定のディレクトリ全体やサブディレクトリ単位の使用中のディスク容量を確認するコマンド操作を、備忘録で書いています。

また、EBS全体の空き容量、使用率だけでなく、ついでに特定のディレクトリの使用容量をコマンドで確認する方法についても簡単にまとめて説明しています。

◾️確認した環境の情報
AWSのEC2、AMIはAmazon Linux 2、EBSは汎用SSD(gp3)
(*その他のLinux環境やmacのターミナルでも説明している同じコマンドで確認できると思います。)

dfコマンドで、ストレージ(ディスク)全体の容量(サイズ)、使用容量、残りの空き容量、使用率を確認する

以下のコマンド例は、EC2上で実行したコマンドです。

まず、ディスク容量を確認できるdfコマンドを、オプション-hTを付けて実行します。(hオプションは、ディスク容量の単位を見やすいように表示してくれる。Tオプションは、ファイルファイルシステムタイプの情報も表示する。)

$ df -hT
ファイルシス   タイプ   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs       devtmpfs   456M     0  456M    0% /dev
tmpfs          tmpfs      473M     0  473M    0% /dev/shm
tmpfs          tmpfs      473M  408K  472M    1% /run
tmpfs          tmpfs      473M     0  473M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/nvme0n1p1 xfs         10G  4.0G  6.1G   40% /
tmpfs          tmpfs       95M     0   95M    0% /run/user/1001

コマンド結果のファイスシステムが"/dev/nvme0n1p1"の行が確認すべき行です。EBSボリュームの全体のサイズが10GBで、使用している容量が4.0GB、残りの未使用の容量が6.1GB、使用率が40%という事が確認できます。

duコマンドで、特定のディレクトリ全体やサブディレクトリ単位でディスク使用容量を確認する

duコマンドもディスクの使用量を確認できるので、"/"(ルートディレクトリ)を指定してディスク全体の使用容量を確認してみます。
sオプションは、指定したディレクトリ全体の容量(サブディレクトリ全てをまとめたディスク容量)を表示します。
hオプションは、ディスク容量の単位を見やすいように表示してくれる。

$ sudo du -sh /
du: `/proc/10478/task/10478/fd/3' にアクセスできません: No such file or directory
du: `/proc/10478/task/10478/fdinfo/3' にアクセスできません: No such file or directory
du: `/proc/10478/fd/4' にアクセスできません: No such file or directory
du: `/proc/10478/fdinfo/4' にアクセスできません: No such file or directory
3.9G	/
コマンド結果から、使用中のディスク容量が3.9Gだと確認できます。EBSの全体のサイズはAWSのコンソール画面で最初から分かっているので、使用量さえ分かればEBSの残りの容量も分かりますね。

もちろんduコマンドで、特定のディレクトリが使用しているディスク容量も確認できます。
例えば、ウェブサーバのApacheのコンテンツ(/var/www/htmlディレクトリ)がどれくらいのディスク容量を使用中かを確認したい場合のコマンドです。

$ du -sh /var/www/html/
136M	/var/www/html/

また、特定のディレクトリ下のサブディレクトリ単位でディスク使用容量を確認する事もできます。
例えば、/var/www/htmlディレクトリにあるサブディレクトリ単位で、ディスク使用容量を確認したい場合のコマンドです。

$ du -sh /var/www/html/*/
12K	/var/www/html/css/
332K	/var/www/html/hoge/
1.2M	/var/www/html/hoge2/
77M	/var/www/html/img/
〜

こんな感じでdf・duコマンドを使えば、ディスク(ストレージ)容量の使用率、空き容量だったり、特定のディレクトリがどれだけ容量を使用しているかを確認できるという話でした。

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