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フリーランスのITエンジニアのメリットとデメリット・リスク

フリーランスのITエンジニアのメリットとデメリット・リスクについて書いています。これからフリーランスのITエンジニアになろうと考えている方は、参考にしてみてください。

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この記事で書いてある事

最終更新日:2021/9/13

ITエンジニアの雇用形態は色々ありますが、フリーランスをという働き方を選択肢として考えているプログラマ、SE、Webデザイナ、インフラ系エンジニアなどのITエンジニアの方も多くいると思います。

ここでは、フリーランスのITエンジニアにあるメリットとデメリット・リスクについて、話していこうと思います。

フリーランスのITエンジニアと言っても様々な働き方があると思いますが、ここではエージェント企業から客先企業(クライアント企業)を紹介してもらって、客先で常駐、もしくはリモートワークの案件で仕事をするフリーランスエンジニアについて書いています。

エージェントについてよく知らないという方は、別ページで説明していますので、そちらを参考にしてみてください。
フリーランスのITエンジニアにとってエージェントとは何か?

フリーランスのITエンジニアのメリット

最初はメリットについてです。メリットは、まずはなんといっても報酬、収入面です。フリーランスのITエンジニアがフリーランスで働く理由の1つが、収入面だと思います。また、会社員や派遣社員のITエンジニアからフリーランスへ転身する理由の1つも収入アップだと想像がつきます。

フリーランスのITエンジニアの場合、報酬は当然個人のスキル・能力が大きく影響しますが、例えば、企業に雇用されていた正社員や派遣時代は月の手取り給料が20~40万ぐらいだったのに、フリーランスになったら月の報酬が60〜80万にアップした、もしくはそれ以上になったという話も珍しくないと思います。

高額報酬を得られるのは、ITエンジニアが持っているスキルに価値があるからだと思いますが、フリーランスの場合、それとは別に商流もあります。エージェント1社だけが、企業側とフリーランスのエンジニアを直接結び合わせてくれれば、マージン率(中間マージン、手数料)も低くなります。

派遣社員や客先常駐の会社員の場合、商流が深いケースもあるし、自分が所属している会社にも高いマージンを取られてしまうと、その分ITエンジニアの収入を抑えられてしまいます。ですので、直接客先を紹介してくれる直請(元請、一次請け)案件で、さらに低マージンの案件であれば、報酬面ではフリーランスの方が有利になるケースがあると思います。

そして、そういう案件を紹介してくれる良いエージェント企業を選んで付き合う事が大切です。エージェント企業の人に最初に会って話をする時に、間に他のエージェント企業を挟まない案件(客先の直請案件)を紹介して欲しいという希望を伝えるのが良いです。

商流とマージンについてや、エージェント企業の紹介については別ページでも書いていますので、そちらも参考にしてください。
フリーランスのITエンジニアの初めてのエージェント選び、商流の深さ・マージン率・案件数など
フリーランスのITエンジニア専門のエージェント企業の紹介

ただ、フリーランスは個人事業主なので、国民年金・健康保険の支払いや確定申告などは自分でする必要があります。企業に雇用されている会社員であれば、企業が面倒を見てくれるのでこのあたりの手間がかからないと思います。とは言え、こういった費用分を差し引いても、フリーランスになってからの方が収入面でアップしたという人はいると思います。

また、フリーランスのITエンジニアの費用面については、仕事のための交通費・ITツール代・書籍代・通信費・パソコンなどは経費とする事ができます。

その他のメリットは、案件(プロジェクト)単位で興味のある仕事を選べる事です。収入以外で案件を選ぶ基準は人それぞれだと思いますが、よくある基準は、客先、プロジェクトで開発するサービス内容、BtoBサービスかBtoCサービス、開発環境、開発現場の雰囲気などがあると思います。

また、私服勤務の現場、勤務場所や通勤時間、就業時間や残業が嫌いなら残業が少ない現場、在宅などのリモートワーク可能、週3・4日の勤務などの基準で仕事を選ぶ人もいると思います。こういう点を考慮しながら案件単位で選択する事ができるのもメリットだと思います。

あとは、契約満了時やプロジェクト終了時の合間に、希望すれば長い休日を取って休む事ができる自由があるのも、フリーランスエンジニアの1つの魅力だと思います。

フリーランスのITエンジニアのデメリット・リスク

一方、デメリット・リスクについてです。まず上でも書きましたが、自分で確定申告や年金・健康保険の加入などの雑務をやる必要があるので、その手間と費用がかかります。

その他のリスクとして、景気が悪化したり、客先企業の業績が悪化したり、参画しているプロジェクト自体が意味のないものとなれば、人員削減や、プロジェクト自体がなくなる事もあると思います。そうなってしまった場合、どうしても正社員よりもフリーランスの方が先に契約満了で終わるケースが多いです。これはもうある程度仕方がないと思います。

フリーランスのITエンジニアの場合、最初に客先と仕事の契約をする時に、大体期間は1ヶ月から数ヶ月、長くても半年というように期間で決める事が多いので、環境が悪化すれば契約期間終了時に契約満了という形で終わるケースが多いです。

客先企業やプロジェクト自体が問題の場合、また別の案件を探せばいいと思いますが、景気自体が悪化したらIT業界全体の案件数も減少しますので、良い時と比較して仕事を探すのが大変になるのも事実です。ただこのリスクはフリーランスに限った事ではないとは思います。求職者全員に共通する事だと思います。

最近は人手不足、特にIT業界はコロナ禍でもIT人材不足と言われているので景気悪化は無縁のように感じますが、いつかその時がくるかもしれないので、フリーランスのITエンジニアは特に、景気が悪化した場合に少しは備えて、普段からお金の管理などをしっかりしておいた方が良いと思います。

あと、これは一方的にデメリットというわけではないと思いますし、現場(客先)によっても違うと思いますが、フリーランスのエンジニアの場合、即戦力を求められる場合があります。フリーランスは高報酬を貰っているわけですから、当然と言えば当然です。

ただ、実務経験のない技術を使う案件だとしても、独学で勉強をしていて客先との最初の商談(面談)でその事を話せば、すんなり納得してくれて一緒にやりましょうとなるケースもあります。過去に別の実務経験があるから、前向きに判断してくれる企業もあるのだと思います。

ですので、即戦力を求めてくるかは客先企業によりますが、プロジェクト参画後に面倒な事にならないためにも、客先との最初の商談で自分の実務経験などはしっかりと話しておくべきです。その上で、自分のスキルに自信があったり、ステップアップしたいなら、過去に同じ実務経験はないけど挑戦してみたいという事を話して勝負するのもアリだと思います。こういう事を考えると、やはりフリーランスITエンジニアのスキルアップに協力的なエージェント企業の方が良いと思います。
フリーランスのITエンジニア専門のエージェント企業の紹介

あとは、なかにはプロジェクトチームに入ってから、デスマ続きだったり、人間関係が酷い現場だと気づくパターンがあると思います。その場合、エージェントの人と相談して、契約期間の満了のタイミングで現場の変更を検討してみましょう。

フリーランスの場合、現場毎(案件単位)で仕事を選んでいるので、現場を変える事で問題が解決する事はあります。
一方、社員の場合、自分の開発チームを抜けたい時に酷い場合は会社を辞めるかどうかの悩みにまで発展してしまう事もあると思います。 そう言う意味では、やはり組織に所属している会社員・派遣社員よりも、フリーランスの方が人間関係のしがらみは少ないのかもしれません。

派遣、正社員のITエンジニアからフリーランスのITエンジニアへの転身
派遣のエンジニアからフリーランスのITエンジニアになれる?両者の違いなど

最後に

以上簡単ではありましたが、フリーランスのITエンジニアのメリットとデメリット・リスクについて話してきました。将来、フリーランスのITエンジニアになる事を検討している人にとって、参考になれば幸いです。

また繰り返しになりますが、フリーランスのメリットを享受したり、有利になるようにしたり、デメリットやリスクを少しでも減らすためにも、良いエージェント企業を選んでお付き合いする事は、フリーランスのITエンジニアにとって大切だと思います。
フリーランスのITエンジニア専門のエージェント企業の紹介