SES企業やSI企業に勤める会社員のITエンジニアとフリーランスのITエンジニアについてや違いなどについて書いています。
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IT業界には、様々な雇用形態のITエンジニアがいますが、個人で独立しているフリーランスのITエンジニアもいます。
フリーランスのITエンジニアは、高収入である事や、客先やプロジェクト案件の選択の自由度の高さもあって、働き方の1つとして考えている人もいると思います。
この記事では、SES企業もしくはSI企業に勤める正社員のITエンジニアと、フリーランスのITエンジニアについて、違いやどちらが良いかなどについて、話していきたいと思います。
IT業界には色々なIT企業がありますが、その中の1つにSES事業を行うIT企業があります。
SESはシステムエンジニアリングサービスの事で、wikiではこう書かれています。
SES契約とは、システムエンジニアが行うシステム開発等に関する、委託契約の一種で、システムエンジニアの能力を契約の対象とするもの。
(引用元:システムエンジニアリングサービス契約 - Wikipedia)
SES企業に会社員(正社員)で勤めているプログラマ・SE・インフラ系エンジニア・Web制作者は、雇用されている自社では働かずに、客先企業(クライアント企業)の開発プロジェクトに参画するために客先常駐して仕事をしています。
このSES事業を行うIT企業は結構ありますが、中でも中小企業や零細企業などの営業力が弱いSES企業は、商流が深く(多重下請け構造の下の方)なりがちです。
商流が深いと、その分間に入っている他のSES企業にマージンを取られますし、自分が所属している企業にもかなりのマージンを取られている事が多いので、マージン率がかなり高くなります。
そのため結果的に、現場で働くITエンジニアの給料が抑えられてしまい、手取り給料で20万台・30万台という状態になってしまうケースもあります。それなりに経験やスキルのあるプログラマの月収が20万台・30万台というのは、かなり安いと思います。
また、SES企業に勤めるプログラマなどのITエンジニアは、客先で仕事をしていて、自分が勤める企業に多くマージンを取られているとなると、正社員なのに自社に対しての帰属意識が低くなりがちな人がいると思います。
次に、フリーランスのITエンジニアについてですが、フリーランスのプログラマ・インフラ系エンジニアにも、SESのエンジニアと同じように客先常駐したり、リモートワーク(テレワーク)で在宅などで仕事をする人がいます。
同じように客先常駐するなら、どちらも働き方は変わらないのではと思うかもしれませんが、フリーランスのITエンジニアの方が、条件面で有利であるケースがあります。
フリーランスITエンジニアのメリットは、やはり収入面です。また、参画するプロジェクト案件を、客先やプロジェクト単位で選ぶ事ができます。個人的には、同じような仕事をするなら、条件面で良い方が全然良いと思うのです。
そして、フリーランスのITエンジニアが客先常駐やリモートワークで参画するプロジェクトを探す場合、エージェント企業に営業活動を任せる人が多いです。
エージェント企業は色々とありますが、IT業界に特化したエージェントで、案件数(客先数)を多く抱えていて、特に、商流で間に他のエージェントを挟まない客先企業の直請案件(元請案件、一次請け案件)が多くあり、低マージンを謳っているエージェント企業を選ぶのが良いと思います。
客先企業の直請案件で低マージンならば、結果的にITエンジニアの収入は高収入になります。ですので、エージェント企業の人に最初に会って話をする際に、間に他のエージェント企業を挟まない案件を紹介してほしいという希望を一言伝えておくのが良いでしょう。
エージェント企業の選び方や紹介については別ページでも書いていますので、そちらも参考にしてください。
フリーランスのITエンジニアの初めてのエージェント選び、商流の深さ・マージン率・案件数など
フリーランスのITエンジニア専門のエージェント企業の紹介
SESのエンジニアとフリーランスのエンジニアなら、収入面を考慮したらフリーランス方が良いケースがあるという話をしましたが、SES事業を行うIT企業が、未経験のプログラマ・インフラ系エンジニアを募集しているのを見かけたりします。
一方、フリーランスのITエンジニアは、実務未経験でプログラミングなどのITスキルがないとなると、はっきり言ってフリーランスになるのは厳しいと思います。
ですので、未経験からプログラマなどのITエンジニアを目指している人で、人によって差もあるの思いますが、もしもSES以外の他の選択肢がないという現実があるならば、まずはSESの企業に入って実力をつけるという選択肢もアリなのではと思います。
まずは未経験者に門戸を広げているSES企業にITエンジニアとして入社して、そこで1年から数年間頑張ってみて実務経験を積んでプログラミングやネットワークなどのスキルも身につけて、それからフリーランスになったり、別のIT企業に転職するというキャリアを事前に考えて実践してみるのもアリなのではないかなと思うのです。
IT業界には、SESとは別にSI業界もあります。SIは、システムインテグレーター(Systems Integrator)の事で、wikiによると企業の情報システムの構築を請け負うITサービスを指す。またSI事業者をシステムインテグレーター(SIer)と呼ぶ
と書かれています。
システムインテグレーション(wikipedia)
SI企業に勤めるプログラマ・SEは、自社で受託開発をする事もあれば、客先常駐で開発プロジェクトに参画して仕事をする事もあります。
SI企業は日本に多くあって、大企業もあれば中小企業もあるわけですが、中小のSI企業に勤める正社員のITエンジニアで、客先常駐で仕事をしている人は、結局やっている仕事や日々の働き方はSES事業と似ています。そして、マージンも所属している自社に取られているので、会社にマージンを多く取られてしまうと(マージン率が高いと)、その分ITエンジニアの給料も低く抑えられてしまいます。
ですので、フリーランスの方が収入面で有利なケースはあります。もちろんフリーランスは、社会保険に自分で加入したり、交通費なども自費ですが、それを差し引いてもフリーランスの方が高収入になるケースはあると思います。
もしフリーランスのITエンジニアとして活動を始める場合、開業時や日常的な雑務(経費とか)や1年に1度の確定申告など本業以外にも少しやる事があります。どれもそんなに大変な事ではないですが、フリーランスは個人事業主なのでやる必要がある事です。
フリーランスになるのに本業以外でやる事については別ページで説明していますので、そちらを参考にしてみてください。
フリーランスのITエンジニアになるためにする事
以上簡単ではありましたが、SES企業やSI企業のITエンジニアとフリーランスのITエンジニアについて話をしてきました。
もし、SES企業やSI企業に勤める正社員のプログラマ・インフラ系エンジニアで、客先常駐で仕事をしていて所属している自分の会社に帰属意識を感じていない人や、給料面などの条件や参画している開発プロジェクトに納得しいない人や、市場ではもっと高く評価されるITスキルを持っているのに、自分のスキルを安く見積もっている人は、フリーランスのITエンジニアという選択肢を考えてみるのも良いのでと思います。
また、そもそもフリーランスという働き方の選択肢を考えていなかったという人も、フリーランスのITエンジニアという働き方を検討するきっかけになればと思います。
あとこれも繰り返しになりますが、フリーランスのメリットを享受したりするためには、やはり最初に良いエージェント企業を選んで付き合う事が大事です。
フリーランスのITエンジニア専門のエージェント企業の紹介