初めてPythonを学習しようとする初心者・未経験者向けに、Pythonの入門書をピックアップして紹介・レビューしています。本で独学でPythonを基礎から勉強したいという方は参考にしてください。
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近年、機械学習やAI(人工知能)などで注目を集めているプログラミング言語Pythonですが、Pythonで機械学習、AI、データ解析、ウェブアプリなどを開発する事が目的だとしても、まずはPythonの制御構文などの基礎、リストやタプルなどのデータ集合、関数、オブジェクト、モジュール、パッケージ、クラス(オブジェクト指向)、例外処理などの基本的なPythonの使い方を学習する必要があります。
(*個人的には、計算や文字列処理やファイル処理や通信などの簡単なスクリプト(プログラム)を書く言語として、Pythonはとても使い勝手の良い言語だと思います。実際、Pythonは教育用言語としてもよく使われています。)
ここでは、初めてPythonを勉強しようとする人向けに、Pythonの基本について学習できるPython入門書(Kindel版)を何冊かピックアップして紹介します。
別ページでKindle Unlimited対象のPython本の紹介もしていますので、そちらも参考にしてみてください。
Kindle Unlimited対象のPython本の紹介
スッキリわかるPython入門 スッキリわかるシリーズ Kindle版
Python入門者向けの本です。Pythonが初めての人だけでなく、プログラミング自体が初めての人も読める本だと思います。
ですので、Pythonで初めてプログラミングを勉強する人もいると思うので、そういった人には特に良い本だと思います。
ページ数は376ページ程度で、そこまで多くはありません。 スタートの第0章でPythonとは何か?、printを使った初めてのプログラミング、Pythonの開発環境(IDE)について書かれています。
第1~5章で、Pythonの基本的な構文について説明しています。条件分技、ループ、コレクション(リスト、ディクショナリー、タプル、セットなどのデータの集合と操作)、関数の定義の仕方などです。
第6~7章で、Pythonの組み込み関数、モジュール(標準ライブラリと外部ライブラリ)、パッケージなどについて説明しています。
そして、第8章でPythonでできる事(どんな使い方ができるかを簡潔に説明)や将来のPythonの可能性について書かれています。
この本はあくまで入門者向けにPythonプログラミングの基本について書いてある本なので、この本を読んでもPythonで何かを作れるようになるというわけではないです(けど、文字列処理や計算や通信処理などの簡単なスクリプトは作れるようになると思います。それだけでも出来るようになれば、結構便利です)。
ですので、Pythonで何かWebサービス(Webアプリ)を作りたい、機械学習・AIをやりたいというのなら、そのためのPython本を別途読む必要があります。ただ、Webサービスや機械学習を作る時に、この本で学習して身につけたPythonプログラミングの基礎力は活きるはずです。
新・明解Python入門 Kindle版
Python入門者向けの本です。400ページ強の容量で内容が詰まっていて、Pythonの基礎がしっかりと学習できる本なので、独学でPythonを勉強する人向けの1冊です。
また、プログラミング自体が初めての人はもちろん、他のプログラミング言語の経験者で初めてPythonを学習しようとする人には特に良い本だと思います。Pythonを勉強して間もない頃は、手元に置いておきたい一冊です。
本の内容ですが、13章と付録(Pythonのインストールや実行環境について書いてある)から構成されています。
まず第1章は、Pythonとは何かやPythonの特徴についての説明から始まり、インタラクティブシェル(対話モード)の使い方、変数・型などについて書かれています。
第2~5章は、Pythonの基本的構文について書かれています。if文(条件分岐)、論理演算子、while,for文(ループ)、オブジェクトや型などについてです。
第6章は、Pythonの文字列の基本や文字列操作とそのための関数、またformat関数などについてです。
第7~8章は、データ集合のリスト(list)、タプル(tuple)、dict(辞書型)、set(集合)について、そしてそれぞれのデータ型の操作について書かれています。
第9章は、関数についてです。また、ラムダ式、lambda演算子、map関数、filter関数などについても書かれています。
本当に初心者、入門者向けの簡単なPython入門書だと、ラムダ式について書かれていない本が多いので、ラムダ式について丁寧に書いてあるこの本は良いと思います。
第10章は、モジュールとパッケージの使い方についてです。
第11章は、オブジェクト指向の基本となるクラスについてです。Pythonのクラスの定義から始まり、インスタンス、コンストラクタ、self、cls、セッタ、ゲッタ、クラウ変数とクラスメソッド、継承、サブクラス、オーバーライドについて書かれています。
丁寧に説明してあるので、オブジェクト指向が初めての人でも理解できる内容だと思います。
第12章は、例外処理についてです。エラーと例外の違いについての説明や、例外処理のコードの書き方について書かれています。
第13章は、ファイル処理についてです。ファイルの読み書きやファイル操作について書かれています。
この本を読み切れば、Pythonの基礎力がかなり付くと思いますが、この本もあくまでPythonプログラミングの基本について書かれている本なので、この本を読んでもPythonでWebサービスやGUIアプリや機械学習などを開発できるようになるわけではありません。
ですので、そういったサービスやアプリを開発するためには、別途そのためのPython本を読んで学習する必要があります。ただ、その時にこの本で学習して身につけたPythonの基礎力は活きると思います。
図解! Pythonのツボとコツがゼッタイにわかる本 “超”入門編 Kindle版
本のタイトルに入門編の前に"超”と書いてある通り、プログラミング自体が未経験で、初めてプログラミングを学習しようとする人を想定して書かれた本だと思います。
全ページがカラーで図解が豊富にありますし、説明文はプログラミング入門者が理解できるように丁寧ですので、プログラミング自体がまったくの未経験で、初めてのプログラミング学習としてPythonを選択しようとしている人や、過去にPythonを勉強しようとしたけど挫折してしまった人、他のPython入門書を読んだけど理解できなかった人には、良い入門書だと思います。
また、この本の続編として、図解! Pythonのツボとコツがゼッタイにわかる本 プログラミング実践編 Kindle版という本もあるので、“超”入門編の本の次に読むのも良いと思います。タイトルに"プログラミング実践編"と書いてありますが、内容はPython入門者向けの本です。
一方で、他のプログラミング言語の経験者でPythonを初めて学習しようとする人にとっては、内容が物足りないと感じると思うので、別で紹介しているPython入門書の方が良いと思います。
本の内容ですが、Chapter1〜Chapter3で、Pythonとは?Pythonの良い所についての説明だけでなく、プログラミングとは何かについてプログラミング初心者向けに説明しています。
また、Pythonのプログラミング環境としてAnacondaの説明をして、Anacondaのダウンロードやインストールなどの導入手順を図解でかなり丁寧に説明しています
(Anacondaに含まれるツールの一つであるJupyter Notebookについても紹介しています)。
Chapter4〜Chapter5で、Pythonのコードを少し書きながらJupyter Notebookの使い方について説明しています。
Chapter6〜Chapter8で、Pythonプログラミングの実例として、簡単なファイルのバックアップ機能の自動化の方法を説明しています。ファイルをコピー、圧縮、不必要なファイルを削除する処理をPythonで行うという感じです。
Chapter9で、Pythonの画像処理ライブラリPillowについて説明しています。Pillowを使って、画像ファイルを開いて、ファイルをリサイズして保存するという感じです。
Chapter10で、プログラミング初心者向けにループや条件分岐について、言葉や図解で説明しています。