(PyCharm)Pythonコンソールで実行してみる

PyCharmでは、PythonファイルをPythonコンソールで実行すると、コンソール上で変数やオブジェクトの値を確認できたり操作できたりします。

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目的と動作環境

最終更新日:2021/5/22

PyCharmでPythonコードを実行する時に、Pythonコンソールで実行するとコンソール上で変数やオブジェクトの値を確認できたり操作できたりするので非常に便利です。今回は、その方法について書いていきます。

■動作環境とバージョン情報です。
OS:macOS Big Sur(バージョン11.2.3)
PyCharm:Community版、バージョン2021.1.1

Pythonコンソールで実行する

まず今回のテスト用に、Pythonファイルを作成して簡単なPythonコードを書きます。

list1 = [1, 2, 3]
list2 = list(map(lambda t: t * 10, list1))
list3 = list(filter(lambda s: s > 10, list2))
このコードは、list1(リスト型)を作成し、list1からmapやfilter関数を使って、新たにlist2,list3を作成しているだけのスクリプトです。このコードを、Pythonコンソールで実行してみます。

Pythonコンソールで実行するには、エディタ上で右クリックし、"Pythonコンソールでファイルを実行"(英語版なら"Run File In Python Console")を選択します。
PyCharm、Pythonコンソールでファイルを実行する

実行すると全てのコードが実行されますが、終了せずに実行中の状態になります。

ですので、Pythonコンソールビューの右側でコード内の変数の値が確認できますし、左側のコンソール上でコマンドを実行する事で変数の値を確認したり操作する事もできます。

このモードで実行すれば、通常時の実行でprintデバッグしてた必要がなくなりますし、デバッグモードで実行する機会も減らせると思いますので非常に便利です。

このモードを終了するには、Pythonコンソールビューの左側にある赤い終了ボタンを押す必要があります。
終了せずに再度Pythonコンソールで実行すると何個も起動された状態になります。

また、一度Pythonコンソールで実行すると、次回からは通常通りに実行しても(ショートカットで"Ctrl + R")、Pythonコンソールで実行されるようになります。

通常の実行に戻したい場合、エディタ上で右クリックし、"Modify Run Configuration"を選択すると、、
PyCharm、Modify run Configuration

"実行構成の編集"画面が開きますので、"Pythonコンソールで実行する"チェックボックスのチェックを外し、OKボタンを押します。
PyCharm、実行構成の編集

以上簡単でしたが、PythonファイルをPythonコンソールで実行する方法について説明しました。