Eclipse(Pleiades)の動作が重い(遅い)ので軽くする ~ ヒープメモリの調整とか【macOS】

Eclipse(Pleiades)の動作が重く遅いので、ヒープメモリのサイズ調整などの動作が軽くなるような設定について説明しています。

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目的と環境

最終更新日:2023/5/31

Java開発環境のEclipse(Pleiades)をインストールして、JavaのプログラミングやSpring Bootのウェブアプリの開発などを試していたのですが、どうにもEclipseの動作が重くて時間がかかってしまうので、動作を速くするために設定をいくつか変更しました。Java開発環境のEclipseはどうしてもメモリを多く使う事があるので、良ければ参考にしてください。

・開発やバージョンは以下の通りです。
OS:macOS Big Sur(バージョン11.7.6)
Eclipse:Pleiades All in One、4.16(2020-06)、Java Full Edition版(*2020/8/28時点の最新安定版です)
->STS(Spring Tool SuiteSTS)プラグインあり
(*EclipseはPleiades All in Oneを使っていますし、OSはmacOSですが、今回変更した設定は他のEclipseでも共通だと思います。)

Eclipseで使用するヒープメモリのサイズを調整する

Eclipseの動作が重くなる原因はメモリ不足である事が多いので、Eclipseで使用するヒープメモリのサイズを増やします。
ヒープメモリはEclipseの設定ファイルのeclipse.iniファイルで調整できます。

自分の環境のeclipse.iniファイルのパスです。

/Applications/Eclipse_2020-06.app/Contents/Eclipse/eclipse.ini
(*環境やダウンロード&インストールしたEclipseのバージョンによってファイスパスは少し違うと思います。)

もしくは、Finderのアプリケーションから、Eclipse_2020-06.appを右クリック -> パッケージの内容を表示。そして、Contents -> Eclispe -> eclipse.iniファイルで見ることができます。

eclipse.iniファイルを編集するのが少し心配な場合、編集前にコピーでファイルのバックアップを取っておくと良いかも。

$ pwd
/Applications/Eclipse_2020-06.app/Contents/Eclipse

$ cp eclipse.ini eclipse.ini.default

そして、eclipse.iniファイルを開いたら、-Xmsと-Xmxの設定を最後に追記します。

-Xms1g
-Xmx2g
-Xmsは割り当てるヒープメモリの最小値、-Xmxは最大値です(サンプル例では、最小値が1GB、最大値が2GBです)。

MB単位で調整したい場合、mを付けます。

-Xms1024m
-Xmx2048m

ちなみにeclipse.iniファイルで各設定をコメントアウトしたい時は、;(セミコロン)か#(ハッシュ)を使います。
;-Xms1024m
#-Xmx2048m

eclipse.iniファイルを編集後にEclipseを起動すると、Eclipseの下のバーにあるでヒープメモリ・ステータスのサイズが「○○M/1024M」となっていて、変更が反映されていることがわかります(ちなみにゴミ箱アイコンを押すと、使用中ヒープメモリの掃除をしてくれて少しは動作が軽くなるそうです)
Eclipseのヒープメモリの調整

このヒープメモリ・ステータスが表示が無い場合、設定で未表示になっているかもしれません。ヒープメモリ・ステータスの表示・非表示の設定は、Eclipseの設定画面を開いて左サイドバーから"一般"を選択し、「ヒープ・ステータスを表示」にチェックを入れると表示する事ができます。

体感ですが、ヒープメモリの最小値を増やす事で動作が随分軽く・速くなった気がします。

EclipseのUIテーマをクラシックにする

次に、外観(見た目)の変更をします。デフォルトのUIをクラシックに変更する事で、多少は動作が軽くなる(速くなる)と思います。UIが少し古臭くなりますが、そこは目をつぶります。

外観(UI)の変更方法は、(macPCの場合は)ディスプレイ上部のメニューバーのリンゴマークの右にある"Eclipse" -> "Preferences"を選択し、設定ダイアログを開きます(設定ダイアログはショートカットで「command + ,」で開けます)。

そして、設定ダイアログの"一般(General)" -> "外観(Appearance)"を選択し、"ルック&フィール"を"ライト"から"クラシック"へ変更します。

物理メモリの増設

上でも書きましたが、Eclipseの動作が遅くなる、重くなる原因はメモリ不足である事が多いので(やっぱりJavaはメモリを多く消費するので)、はっきり言って小手先の設定でなんとかするよりも、物理的にちゃちゃっとメモリを増やした方が効果抜群・絶大だと思います。

私も過去に、重くて遅かったEclipseのJavaプログラミング開発環境が、メモリを積んで増やす事で軽く速く快適に改善され、今までのイライラは何だったのか、時間を無駄遣いしてたと思った事があります。

パソコンによってメモリの増設をできるできないはあるかと思いますが、できるパソコンならメモリを増やして快適な開発環境にした方が時間も節約できるし、ストレスも減ると思います。プログラマにとって速くて快適な開発環境によるストレス削減と時間の節約はとても大切です。

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余計なプラグインは削除する

次に、使用中のEclipseプラグインを見直して、使ってないプラグインや余計なプラグインがあればアンインストールして削除したり、使用しないように無効にすれば、動作も軽くなると思うので、一度Eclipseに入っているプラグインを見直してみるのも良いかもしれません。

ただ、プラグインを見直すと言っても、そもそも各プラグインがどんな機能で役割を果たしているのかを理解する必要があるので、Java・Eclipseの初心者・入門者にとって少し手間がかかり大変かもしれません。期待した効果を得られるかも解りませんし。良い勉強にはなるかもしれませんが。

一例として(ほとんど影響があるとは思いませんが)、、別にEclipseが英語でも構わないという人は、日本語化のプラグインのpleiades.jarを無効にすれば、少しは動作が改善するかもしれません。

日本語版のEclipseを、pleiades.jarを無効にして英語表示にする設定方法については別ページで話していますので、良ければそちらを参考にしてみてください。
日本語版のEclipse(Pleiades All in One)を英語表示にする