プログラミング言語には様々な種類がありますが、ここでは、仕事で人気があったり、開発現場でよく使われるプログラミング言語をピックアップして説明しています。また、収入面(高単価)などについても少し触れています。プログラミング初心者・入門者やプログラマを目指している方にとって、学習する言語選択の参考になればと思います。
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PHPは、ウェブ制作やウェブサービスのサーバサイドでよく使われるプログラミング言語です。実務でも、クラウド上のウェブサービスやスマホアプリのサーバサイドやAPIで多く使われています。恐らく仕事の案件数はJavaに続いて多いのではないでしょうか。昔はBtoC向けのウェブサイトやゲームなどのサーバサイドで使われているプログラミング言語というイメージでしたが、業務系のウェブサービスの仕事でもPHPが使われている求人をよく見かけます。
また、仕事だけでなく個人でも、ウェブサイトやウェブサービスを作りたい場合もPHPを使う方が多いかもしれません。ウェブサイト制作のために初めて勉強したプログラミング言語がPHPだったという方も多いのではないでしょうか。
入門者用の情報も多くありますし、とにかく何かウェブサービスを早く作りたい、そのためにプログラミング言語を習得したいという入門者・初心者向きのプログラミング言語の1つだと思います。
Javaは、多くの開発現場で使われている人気のプログラミング言語です。ウェブアプリ・ウェブサービス、Web API(REST API)、アンドロイド(Android)などのスマホアプリ、家電機器などの組み込み系システムなどでもJavaが使われています。
2000年前後から長い間仕事で使われていて、そのため信頼性の高い言語ですので、現在でも言語別で一番仕事の求人数が多いプログラミング言語だと思います。また、高単価の案件も多く、収入面でもわりと期待できると思います。
Javaが使われている業界も様々ですが、特にSI業界の業務系システムで多く支持されている印象です。業務系システムとは、金融、物流、製造業、会計、情報通信などの信頼性の高い堅牢なシステムです。ただ最近ではコンシューマ向けサービスのサーバサイドでもJavaが多く使われている印象があります。ウェブサービスのサーバサイドなら業界問わずJavaが選択肢の1つに入っていると思います。
前提としてJavaを使った仕事が多いというのもあると思いますが、未経験からJavaを勉強して、そのままJavaプログラマとして仕事を始めるようになったという人も、結構いると思います。
Javaについては別ページでも書いていますので、Javaプログラミングを学習してみようと考えている方は参考にしてみてください。
Javaプログラミング入門ガイド
Java入門書の紹介
Javaでウェブ開発を始めるには
Pythonは、プログラミング未経験者の入門用、学習用言語として人気の高いプログラミング言語です。また、ウェブサービスで使われるだけでなく、ちょっとしたスクリプト(プログラム)を書きたい場面でも使えるので重宝されています。
仕事ではPythonを使う求人数はJava、PHP、Javascriptよりは少ないですが、最近は増加しているように感じます。恐らく、AI・機械学習・ビッグデータなどの高度なテクノロジーの言語として採用され始めて人気が出てきているからだと思います。AI・機械学習・ビッグデータ関連のPythonの開発案件なら高報酬を期待できそうです。
また、Pythonは日本よりも海外で人気の高いプログラミング言語です。「ハッカーになろう (How To Become A Hacker)」という優秀なプログラマを目指す人のための道標のようなページがあるのですが、ここではプログラミング言語を何も知らない場合、Pythonをお勧めしています。ドキュメントが充実していて、初心者にもそこそことっつきやすく、入門言語として最適だという事が勧めされている理由です。ホワイトハッカーを目指したい方は是非一読してみてください。
ウェブサイトを作る場合、Javascriptはフロントエンドでほぼ必須となるプログラミング言語です。今までに挙げたプログラミング言語は、ウェブサービスではサーバサイドで使われる言語でしたが、Javascriptはフロントエンドで使われる言語ですので、仕事ではPHP+Javascript、Java+Javasciprtというプログラミングスキルが要求されることがあります(フロントエンドとサーバサイドで分業化されていればどちらか片方の場合もあります)。
ただ、2010年代半ば頃からJavascriptもウェブサービスのサーバサイドでも使われるようになってきました。ソーシャルゲームのサーバサイドなどで採用されているケースがあるそうです。
Javasciprtを使う仕事ですが、フロントエンドでは必須のプログラミング言語という事もあり、Java、PHPに続いて求人数は多いと思います。ただ、Javaだけ、PHPだけしか使えないというプログラマには仕事はそれなりに多くありそうですが、Javascriptだけしか使えないというプログラマとなると仕事はかなり減ってくると思います。
C#(シーシャープ)は、WindowsアプリやAndroidスマホアプリなどのGUIアプリやウェブサービスが開発できる言語です。また、幅広い業界での業務系システムの開発言語として使用されています。そのため、Java・PHPほどではないですが、仕事で人気のあるプログラミング言語の1つです。
また、Unityというゲームエンジン(ゲーム開発に必要な機能や開発環境)がありますが、そのUnityで書けるプログラミング言語(スクリプト)がC#です。Unityは、Windows・MacOSなどのパソコン、androidなどのスマートフォン、PlayStationなどのゲーム機器に対応しています。マルチプラットフォーム対応で様々なケースで開発ができますが、仕事となると現状はやはりスマホゲーム、PC上のソーシャルゲーム、コンシューマゲームなどのゲーム開発が多い印象です。今後もゲーム業界の活況が続けば、Unity+C#の勢いは続く可能性はあります。
正直、C#は昔はWindowsアプリを作ったり、ウェブサービスにちょっと使われるぐらいで、JavaやPHPに押されて人気が落ちかけていたように感じましたが、Unityのおかげでかなり息を吹き返してきたように感じます。
単価についてですが、C#に関して言えば業務系システムよりも、UnityでのC#の方が高単価案件を多く見かけます。恐らく、Unityを使えるゲームプログラマが現場の需要に追いついていないからだと思います。ただ、このあたりの状況は、ゲーム業界の景気に影響されそうですね。
Swiftは、2014年に登場した新しいプログラミング言語です。アップル製品のiOS、macOS上のアプリケーション開発で使われます。iPhoneのスマホアプリの開発に使われているプログラミング言語ですので仕事数はそれなりにありますし、収入面もそれなりに高いです。収入面が高報酬なのは、新しいプログラミング言語でSwiftプログラマがまだ少ないからだと思います。
Swiftが誕生する前のiPhoneアプリやmacOS上のアプリ開発のプログラミング言語と言えばObjective-C一択でしたが、今は求人数などを見てもSwiftの方が勢いがあります。この2つは一長一短あると思いますが、Swiftの方が身につける上でとっつきやすく、学習コストが少なくて済むプログラミング言語ですので、プログラミング入門者、もしくは1からiPhoneアプリを開発しようと考えている方は、Swiftを選択したほうが良いと思います。
Kotlinは、2011年に登場した新しいプログラミング言語です。主に、Androidアプリの開発言語として使われています。Androidアプリの開発言語と言えばJavaでしたが、Androidの開発環境であるAndroid Studioのバージョン3.0(2017/10月)でKotlinを標準開発言語の1つとして採用した事から、注目されるようになってきました。
Kotlinの求人を見てもそれなりにありますし増加傾向の印象ですし、まだ新しい言語でプログラマが少ないこともあってか収入面も高単価の仕事が多いです。
新しい言語ですので今後どうなるかはわかりませんが、これからAndroidアプリのプログラマになりたいと考えているなら、Javaと並んで選択肢に入る言語の1つだと思います。
Rubyは、PHPと同じでウェブサービスのサーバサイドでよく使われているプログラミング言語です。特にRailsというウェブサービスを早く作れるフレームワークが人気です。仕事数はPHPよりも少ないと思いますが、求人を見ていると収入面はPHPよりも高く感じます。これは恐らく単純にPHPプログラマよりRubyプログラマの方が少ないからではないかと個人的には思っています。
最後にGoogleトレンドでのプログラミング言語別の動向についてです(2013/1/1以降)。これが、人気度を表す全てとは思いませんが、1つの尺度になると思います。
このトレンドを見ると、ここ5年でPythonの注目度が上がっている事が目立ちますね。Pythoは仕事だけでなく、学習用のプログラミングとして選ばれている事も要因の1つかもしれません。