さくらインターネットのレンタルサーバを契約して、独自ドメインを取得して、無料SSLのLet’s Encryptを導入してサイトをSSL化して、WordPress(ワードプレス)をインストールして使えるようにするまでを説明しています。初めて独自ドメインでWordPressをやってみようという入門者・初心者の方も、参考にしてみてください。
※ 本ページはプロモーションが含まれています。
ここでは、さくらインターネットのレンタルサーバを契約して、独自ドメインを取得して(Whoisで登録者情報の確認も)、レンタルサーバ上でWordPress(ワードプレス)をインストールして、WordPressを使えるようにするまでを説明しています。
また、レンタルサーバ上で無料SSLのLet's Encryptを導入してWordPressのSSL化(httpsでアクセス)、アクセスの転送設定(リダイレクト)、さくらのサーバへのSSHログインなどについても説明しています。
さくらのレンタルサーバ上で、簡単なホームページやブログとしてWordPressを使いたいと考えている初心者・入門者の方は、参考にしてみてください。
以下の説明や情報は、2022年1月時点のものです。
最初にWordPress運営でさくらのレンタルサーバを選択した理由やメリットについて少し話しておきます。WordPressをすぐに簡単に使えるようになる事、環境構築が簡単で運用・管理の手間をなるべくかけない事が一番の目的だったので、最初にレンタルサーバを選択する際に下のような条件を考えました。
WordPressのホスティング機能があるレンタルサーバで候補として、さくらインターネット、ロリポップ、Xserver(エックスサーバ)、mixhostなどがありましたが、私はさくらのレンタルサーバを選択してみました。
さくらのレンタルサーバは安くて個人的には十分な機能のプランがあったのと、さくらインターネットはレンタルサーバとは別に、root権限(管理者権限)があるVPSや拡張性のあるクラウドサービスなども提供しているので、将来的にこのへんのサービスも使うかもしれないと今後の事も考えて桜を選択しました。
嬉しい事に、2022年2月16日にさくらのレンタルサーバで新サーバがリリースされました。
さくらのレンタルサーバ | さらに速く、快適に。さくらのレンタルサーバ
新サーバは、ドライブをSSD化したりとハードウェアを刷新して高速化したみたいです(さくら公式によると、表示速度・処理速度が最大5倍)。
私は2022年2月16日以前にさくらのレンタルサーバを契約したので最初は従来サーバを使っていましたが、2022年7月13日に新サーバへの移行ツールが提供されたので、移行ツールを使って新サーバへ移行しました(移行作業はさくらの管理画面から簡単にできた)。
移行ツールを知りたい | さくらのサポート情報
実際に新サーバへ移行してみてですが、従来サーバの時はwordpressで作業している時やサイト表示で若干遅い、重いと感じる事があったけど、新サーバにして明らかに速く、軽くなりました。料金据え置きで快適になったので良かったです!
さくらのレンタルサーバは、いくつかのプランがあります。
プランの比較、さくらのレンタルサーバ
WordPressのホスティング機能が付いているのはスダンダードプラン以降の上位プランで、ライトプランでは使えません。
そして、スタンダードプランの機能やサーバのスペックを確認して、私の場合はスタンダードプランで十分いけそう、ダメならその時にまた考えればいいと思い、料金が割安でコスパが良いスタンダードプランを選択しました。
スタンダードプランの機能、WordPressが使える人気No.1プラン
【さくらのレンタルサーバ】基本仕様
さくらのレンタルサーバと独自ドメインを1年間契約してWordPressを運営する時にかかる料金についてです(私が契約した時の2022年1月時点です)。
プランや取得するドメインによって差が出てくると思いますが、私の場合はサーバ代と独自ドメインを合わせて一年で8238円でした(申込時期は2022年1月時点)。 一年でこの値段なら安いと思いますし、料金体系も従量制の部分はなく、定額で最初から決まっているので安心感もあります。
さくらのレンタルサーバの初期費用ですが、私が申し込んだ時は1,048円かかりましたが、現在(2022年7月時点)は無料のようです!また変更されるかもしれないので、料金の詳細は公式で確認してください。
さくらのレンタルサーバ スタンダードプラン
[2022年7月3日追記]さくらのドメインの一部のドメインで料金改定があり、2022年8月25日以降の申し込みは値上げされるようです。料金の詳細については公式を確認してください。
【さくらのドメイン】一部ドメインの料金改定のお知らせ
さくらのドメイン 価格改定一覧表
[2022年12月16日追記]さくらのドメインの一部のドメインで料金改定があり、2023年1月17日以降の申し込みは値上げされるようです(今回は.comは料金そのままで、.netや.infoなどが値上げされる)。料金の詳細については公式を確認してください。
【さくらのドメイン】一部ドメインの料金改定のお知らせ 2022年11月24日
さくらのドメイン 価格改定一覧表
さくらのドメイン 価格一覧
さくらのレンタルサーバで使われている各ミドルウェアやWordPressのバージョン情報です。
(2022年1月時点の情報です。時間が経てば、さくらの運営の方でバージョンアップされていく可能性はあると思います。)
Apache:2.4
PHP:7.4 or 8.0
MySQL:5.7
WordPress:私がインストールした時はバージョン5.8。ただインストール後も自動でバージョンアップしてくれるので、今はバージョン6系になっています。
それでは本題に入ります。まずはさくらのレンタルサーバの契約とさくらインターネットの会員登録です。
さくらのレンタルサーバのサイトからプランを選択して申し込みします(WordPressをやるならライトプラン以外を選択する必要があります)。
私はちなみにスタンダードプランで申し込みました。
さくらのレンタルサーバ
お申し込みページでは、「初期ドメイン」を入力し、さくらインターネットの会員登録をしていない場合、新規の会員登録(無料)をします。
また、レンタルサーバだけでなく独自ドメインも取得したい場合、独自ドメインを同時に申し込む事もできます(もちろん独自ドメインはレンタルサーバの申し込みや会員登録が終わった後に申し込む事もできます。私もまずはレンタルサーバだけ契約して、独自ドメインは後で申し込みました)。
このあたりの申し込み手順については、さくらのカスタマーサポート動画が参考になると思います。
会員登録が完了したら、お支払い選択画面に遷移しますので、支払いパターンと支払い方法を選択します。
支払いパターンは、月払い・年間一括の2つから選択できます。
支払い方法は、クレジットカード・銀行振込・請求書払いの3つから選択できます。
上のカスタマーサポート動画の説明では銀行振込で進めていますが、クレジットカードを選択して進めようとすると「カードが選択されていません」と表示されて先へ進めないので、一度さくらインターネットの会員メニューページへログインして、クレジットカードを登録する必要がありました。
さくらインターネット会員メニュートップ
会員メニューからクレジットカードを登録すれば、お支払い選択画面でカードを選択して先に進めるようになります。
支払い選択が完了したら、さくらのレンタルサーバの契約完了です!
契約完了したら、「お申し込み受付完了のお知らせ」と「[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせ」のメールが届いているはずです。
次に、さくらのレンタルサーバを契約すると、レンタルサーバの管理画面(サーバコントロールパネル)でサーバの設定・操作を色々とできるようになるので、サーバコントロールパネルについて少し話します。
レンタルサーバを契約すると、[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせメールが届くと思いますが、このメール内に会員ID、初期ドメインのHPアドレス(○○○.sakura.ne.jp)、FTPサーバ、メールサーバなどの重要な情報が書かれています。
また、サーバコントロールパネルのログイン情報(URL・ドメイン名・ログインパスワード)も書いてありますので、サーバコントロールパネルにログインしてみます。
さくらのレンタルサーバ、サーバコントロールパネル
ログインしたサーバコントロールパネル画面です。
サーバコントロールパネルの概要については、ヘルプページやカスタマーサポート動画が参考になると思います。
サーバコントロールパネルにログインしよう
サーバコントロールパネルでできる事をざっくりと書くと、こんな感じだと思います。
他にも、セキュリティの設定・CRONの設定・サーバの状態やログを確認したりと色々できそうですけど、無理して全ての機能を使う必要はないと思います。
今回の目的は、独自ドメインでWordPress環境を構築・運用する事ですが、既にさくらから貰った初期ドメインのURL(○○○.sakura.ne.jp)でWebページを表示できるようになっていると思うので(ホームページを公開できる状態になっている)、ちょっと寄り道して確認してみます。
さくらのレンタルサーバを契約した時に送られてきた、[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせメールに、ホームページのURLが記載されていますので、そのURLにブラウザでアクセスしてみます。
Forbiddenと表示されました。これはまだWebページを準備していないからです(ちなみにメールに記載されているURLはhttpですが、httpsでもアクセスできます)。
ですので、何か適当なhtmlファイルを自分のホームページに置いてから、再度確認してみます。
ファイルを置く方法は、FTPでファイルをアップロードしたり、サーバコントロールパネル(管理画面)のファイルマネージャー機能を使ったりするのが簡単だと思います。また、さくらのレンタルサーバではSSHも使えるので(ライトプランだけは使えないみたい)、SSHログインしてサーバ内で適当なhtmlファイルを作っても良いと思います。
さくらのレンタルサーバへのSSHログインについては別ページで書いていますので、よければそちらを参考にしてみてください。
さくらのレンタルサーバでSSHログインする、mysqlコマンドでDB操作も
一番簡単で王道なのはFTPを使う方法だと思います。もしFTPが初めての人は、サポートページが参考になると思います。
初心者講座#007|ホームページを公開してみよう!
FFFTPを利用する
ここでは、サーバコントロールパネルのファイルマネージャー機能を試してみます。
サーバコントロールパネルのトップページに、ショートカットでファイルマネージャーというのがあるので選択します。
ファイルマネージャー画面が開きます。ここでレンタルサーバ内にファイルをアップロードできます。
自分のPCで、例えば下のようなHTMLファイル(index.html)とPHPの動作確認もしたいのでPHPファイル(test.php)を作成して、ファイルをアップロードします。
■index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
</head>
<body>
<h1>さくらのレンタルサーバ、Hello,world!</h1>
</body>
</html>
■test.php
<?php
phpinfo();
ファイルをアップロードするには、ファイルマネージャー画面の上部にアップロードボタンがあるので、それを押すとアップロード画面が開きます。ここで、ファイルを追加ボタンからファイルを選択して、アップロード開始ボタンを押せばできます。
ファイルをアップロードできたら、再度ブラウザにアクセスして確認してみます。
問題なければ、作成したHTMLページ(index.html)の画面が表示されるはずです。
PHPも確認してみます。PHP環境の情報画面が表示されれば、PHPもちゃんと動作しています。
上で作成したtest.phpファイルのphpinfo()はPHP環境を表示しているので、確認ができたらセキュリティのためにもファイルを削除しておきましょう。
上の説明では、自分のPCでファイルを作成してファイルマネージャーでファイルをアップしましたが、ファイルマネージャー上でファイルを新規作成したり編集したり削除したりもできます。
簡単な説明でしたが、さくらのレンタルサーバから貰った初期ドメインのWebサイトを確認にしました。これでもう、ホームページを作るための準備は整っているはずです。 ちなみにさくらのレンタルサーバでは、PHP以外のプログラミング言語は、Ruby,Perl,Pythonが使えるみたいです。
次に、独自ドメインの取得についてです。ここではWordPressを自分のドメインで運営する予定なので、独自ドメインを取得します。
独自ドメインを取得できるサイトは色々ありますが、ここではレンタルサーバに合わせてさくらインターネットの「さくらのドメイン」で独自ドメインを取得してみます。
さくらのドメイン
さくらのドメインで独自ドメインを取得するには、まずは自分が欲しいドメインを決めて、そのドメインに空きがあればそのまま申し込む事ができます。
また、さくらのドメインを申し込むには、さくらインターネットの会員になる必要があります。さくらのレンタルサーバを申し込んでいれば既に会員になっているはずです。
■以下、独自ドメインの取得の手順です。
・自分が欲しいドメインを検索してみて、空きがあれば申し込む
・申し込み時に登録者情報の入力(ドメインの取得年数や登録者のお名前や登録者の英語名)
->ここで入力したドメインの登録者情報(登録者のお名前や登録者の英語名)はwhoisで第三者に閲覧可能になりますが、ドメイン取得後にさくらのドメインコントロールパネルでドメインの登録者情報は編集可能です。私はドメイン取得時に実名で登録したけど、実名がwhoisで公開されるのはやっぱり嫌だったので、ドメイン取得後に登録者情報を適当に編集しました。whoisやドメインコントロールパネルでの編集についてはこの後で説明していますので、そちらを参考にしてください。
・お支払い情報の入力(クレジットカード 銀行振り込み 請求書払い)
・「お申し込み受付完了のお知らせ」「ドメイン取得完了のご連絡」というメールが届く。
このあたりのさくらのドメインの申し込み手順については、さくらの公式ページが参考になると思います。
ドメイン講座#005|ドメイン取得の流れ : まりなの初心者講座(さくらインターネット)
取得したドメインは、さくらインターネット会員メニューの「契約中のドメイン一覧」ページで確認できます。
また、「契約中のドメイン一覧」ページからドメインコントロールパネルへ移動して、取得したドメインの情報を確認する事ができます。
ここでは、さくらのドメインで[.com][.net][.org][.biz][.info]などのgTLDドメインを取得した場合のドメインの登録者情報の編集方法について説明していきます。汎用JPドメインと属性型JPドメインについては試してないのでちょっと解らないので、公式ページを参考にしてみてください。
【汎用JP】Whois公開情報の変更
【属性型JP】Whois公開情報の変更
gTLDドメイン、汎用JPドメイン、属性型JPドメインの違いについてです。
ドメイン講座#001|ドメインについて
次に、whoisでドメイン情報の閲覧についてと、さくらのドメインで取得した独自ドメインの登録者情報の編集についてです。
Whoisを使えば、ドメインの所有者・登録者情報を閲覧する事ができます。
せっかくなので、上で取得した独自ドメインをWhoisで閲覧してみます。
ウェブ上でWhois検索できるサイトは色々あります。
(*検索ボックスにドメインを入力して検索すれば、そのドメインの登録者情報が閲覧できます。)
Whois検索-ドメインの登録者情報を調べる- さくらのドメイン
WHOIS検索 ドメインの登録者を検索する
さくらのドメインのwhois検索ページについては、さくらの公式ヘルプページが参考になると思います。
Whois情報の見方 さくらのサポート情報
また、MacやLinux(Unix)環境であれば、whoisコマンドを使う事もできます。
% whois sakurahoghoge.com
〜
windows環境の人も、さくらのレンタルサーバにSSHログインしてwhoisコマンドを使えます。Whoisでドメイン情報を閲覧して見ると、私はさくらのドメインで独自ドメインを取得時に登録者情報を実名で入力したのですが、その実名がWhoisで閲覧可能な状態になっていました。
さすがに実名がネット上で公開されてしまう(閲覧可能の状態になってしまう)のはちょっと嫌なので、さくらのドメインコントロールパネル上で登録者名を編集します。
ドメインコントロールパネルは、さくらインターネット会員メニューの「契約中のドメイン一覧」ページから移動できます。
ドメインコントロールパネルを開いたら、対象のドメインの"Whois >"を選択して、ドメインのWhois情報画面が表示します。
ドメインのWhois情報画面で、「登録者・担当者情報を編集」というボタンがありますので、そのボタンを押せば登録者情報を編集できるようになります。
ドメインの登録者情報を編集し終わったら、再度Whois検索でドメインの所有者・登録者情報を確認してみましょう。
もしかしたら変更が反映されるまでに少し時間がかかるかもしれません。
このあたりのドメインの登録者情報の変更の流れについては、さくらの公式ヘルプページが参考になると思います。
【gTLD】Whois公開情報の変更
ドメイン Whois情報の変更
次に、取得した独自ドメインをさくらのレンタルサーバで使えるように設定します。
設定は、さくらのレンタルサーバのサーバコントロールパネル上でできます。
さくらのレンタルサーバ、サーバコントロールパネル
設定方法の手順については、さくらのヘルプページやカスタマーサポート動画が参考になると思います。
さくらインターネットで取得・管理中のドメインの設定方法
ドメインを設定してみよう
設定が完了して、追加したドメインがネット全体へ反映されるまで待ったら(長いと数時間~2日程度かかる事もあるそうです)、取得した独自ドメインでウェブ表示できるかをブラウザにアクセスして確認してみましょう。
アクセスするURLは「http://〜〜」です。「〜〜」は取得した独自ドメイン。「http://www.〜〜」でもアクセスできると思います。
(*SSL化はまだしていないので、「https://〜〜」「https://www.〜〜」ではまだアクセスできません。SSL化については、このあとで説明しています。)
上の方でさくらのレンタルサーバから貰った初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)のWebページの表示を確認しましたが、独自ドメインのURLアドレスでも同じページが見れるようになっているはずです!
また、「http://〜〜」だけアクセスできて、「http://www.〜〜」ではアクセス不可にしたい場合も、サーバコントロールパネル上で設定できます。
サーバコントロールパネル上で、"ドメイン/SSL"->"ドメイン/SSL"を選択して、対象ドメインの設定ボタンを押します。
ドメイン設定ページが開きますので、ドメイン利用設定の"www.が付与されたサブドメインも利用する"チェックボックスのチェックを外して保存すればできます。
設定した後に「http://www.〜〜」にブラウザでアクセスすると、自分で用意したWebページは表示されずに、"さくらのレンタルサーバで提供されています"というページが表示されるようになるはずです。
また、「http://www.〜〜」にアクセスした時に「http://〜〜」に転送したい場合、"www.が付与されたサブドメインも利用する"チェックボックスにチェックを入れて、"www.転送設定"の"〜〜に転送する"にチェックを入れればできます。「〜〜」は取得した独自ドメイン。
反対に「http://〜〜」にアクセスした時に「http://www.〜〜」に転送したい場合、"www. 〜〜に転送する"にチェックを入れればできます。
さくらのドメインで取得した独自ドメインを使う設定について説明しましたが、もちろん他社で取得したドメインもさくらのコントロールパネル上で設定してさくらのレンタルサーバで使えます。詳細は公式ページを参考にしてください。
他社で取得・管理中のドメインの設定方法
レンタルサーバ ドメイン/SSL
現状では、さくらのレンタルサーバから貰った初期ドメイン(○○○.sakura.ne.jp)のURLと独自ドメインのURLにアクセスした時に同じページが表示されます。これは公開ディレクトリが同じ設定になっているからです。ですので公開ディレクトリを分ければ、2つのURLを別サイトとして使う事ができるようになります。公開ディレクトリの設定は、ドメイン/SSL画面で対象のドメインの設定ボタンを押して、Web公開フォルダという入力欄で設定できます!
次に、サイトのSSL化と常時SSL化についてです。今はWebサイトのSSL化が当たり前になっているので、この設定もしておきます。
現状「http://〜〜」でアクセスできますが、「https://〜〜」ではアクセスできません。「〜〜」は取得した独自ドメイン。
サイトをSSL化する事で、httpsでアクセスできるようになります。サイトをSSL化するには、認証局からSSL証明書の取得を申請して発行してもらい、そのSSL証明書をサーバに導入する必要があります。
自分でSSL証明書の申請から設定までしようとすると結構面倒で手間がかかるので、初心者・入門者にとってはハードルが高かったりするのですが、さくらのレンタルサーバでは簡単にできます。
また、さくらのレンタルサーバで導入できるSSL証明書は有料の物もありますが、無料のLet's Encryptもあります。ここでは無料のLet's EncryptのSSL証明書を導入していきます。
Let's EncryptのSSL証明書の導入設定は、サーバコントロールパネル上で設定できます。
設定方法の手順については、さくらのヘルプページやカスタマーサポート動画が参考になります。
【無料SSL】Let’s Encrypt 設定手順
Let's Encryptの導入設定が完了したら、完了通知の「SSLサーバ証明書発行のお知らせ」というメールが送られてくるので、 ブラウザで「https://〜〜」にアクセスしてWebページが表示される事を確認してみましょう。
あと、常時SSL化の設定もしておきます。現状「http://〜〜」と「https://〜〜」の両方にアクセスできますが、HTTPS転送設定(常時SSL化)をすれば「http://〜〜」にアクセスした時に「https://〜〜」にリダイレクト(転送)されるようになり、「https://〜〜」だけでしかWebサイトにアクセスできなくなります。
常時SSL化の詳しい説明やメリットなどについては、公式ページが参考になると思います。
常時SSL化(https化)のメリットと必要性とは
初心者講座#003|レンタルサーバの常時SSL化
HTTPS転送設定(常時SSL化)の手順についても、サポート動画(Let's Encrypt(無料SSL)を設定してみよう)で説明されています。
これで、ドメイン設定画面でHTTPS転送設定(常時SSL化)とwww.転送設定の2つを合わせてやれば、「http://〜〜」「http://www.〜〜」「https://www.〜〜」にアクセスした時はすべて「https://〜〜」にリダイレクトされるようになります!
本来SSL証明書の発行と導入を自分でやろうとすると結構手間がかかるのですが、さくらのレンタルサーバだとSSL化(SSL証明書の導入)も常時SSL化も簡単にできました。
Let's EncryptのSSL証明書の有効期限は90日ですが、さくらのレンタルサーバではSSL証明書を自動更新してくれるようなので、私たち利用者は期限切れを気にする必要もありませんし、特に何かする必要もありません。詳細はヘルプページを参照してください。
【無料SSL】更新時のよくある質問
ちなみにSSL証明書の有効期限を確認するには、Chromeブラウザの場合、URL欄の左にある鍵アイコンを押して「この接続は保護されています」->「証明書は有効です」を選択すれば確認できます。Let's EncryptのSSL証明書の場合、発行元はR3となっているはずです。
また、さくらのサーバコントロールパネル上でもSSL証明書の情報を見れます。"ドメイン/SSL"->"ドメイン/SSL"を選択して、対象のドメインのSSLボタンを押せばSSL証明書の情報を表示できます。
次に、データベース(DB)の作成とWordPressのインストールです。
WordPressはDB(データベース)を使うので、WordPressのインストールの前にWordPress用のDBを準備しておく必要があります。
さくらのレンタルサーバには最初からDBのMySQLがインストールされていて、サーバコントロールパネル上の「Webサイト/データ」->「データベース」から簡単にMySQLのDBを作成できます。
WordPress用のDBを作成したら、WordPressのインストールです。WordPressのインストールもサーバコントロールパネル上の「Webサイト/データ」->「クイックインストール」から簡単にインストールする事ができます。
さくらのレンタルサーバでWordPressのクイックインストール機能やMySQLが使えるのは、スダンダードプラン以降の上位プランです。ライトプランでは使えません。
DB(MySQL)の作成とWordPressのクイックインストール方法の手順については、さくらのヘルプページやカスタマーサポート動画が参考になると思います。
WordPress(ブログ)のインストール
データベースの作成・追加・削除・パスワード再設定
WordPressのインストールが完了したら、自分のWordPress本体のサイトが見れるようになっていますし、WordPressの管理画面(ダッシュボード)も使えるようになります!
WordPressインストール時の必須の入力項目の1つにメールアドレスがあります。もしメールアドレスを持っていない場合、さくらのレンタルサーバを使っていれば、新規のメールアドレスをほぼ無制限に作る事ができるので、先にWordPressの管理用にメールアドレスを1つ作っておくのが良いでしょう。
メールアドレスの作成は、サーバコントロールパネル上の「メール」->「メール一覧」でメールアドレス一覧画面を開き、新規追加ボタンから作る事ができます。
さくらのメールアドレスの作成については別ページでも書いていますので、そちらも参考にしてみてください。
さくらのレンタルサーバでメールアドレスの新規作成(独自ドメインとさくらのサブドメイン)
WordPress本体と管理画面のURLは、サーバコントロールパネル上の「Webサイト/データ」->「インストール済み一覧」で確認できます。
WordPress本体のトップページです。
WordPressの管理画面(ダッシュボード)です。ここで、WordPressの記事を書いたり編集したり、他にもテンプレート(サイトデザイン)を変更したり、プラグインをインストールしたりなど色々とカスタマイズできます。
下のカスタマーサポート動画やヘルプページでは、WordPressのインストール後にWordPressの管理画面でサイトのSSL化する設定について説明していますが、私の場合、WordPressをインストールした時点でhttpsでアクセスできるようになっていたので、動画のようなSSL化の設定をする必要はありませんでした。
(「https://〜〜」でWordPressのトップページにアクセスできる。「〜〜」は取得した独自ドメイン。)
もちろん大前提として、WordPressをインストールする前に独自ドメインのSSL化の設定(SSL証明書のLet’s Encryptの導入)をしている必要があると思います。
WordPressのクイックインストール時に、インストールURLの「サブディレクトリにインストールする」にチェックを入れてサブディレクトリ名を入力すれば、wordpressのトップページのURLを「https://〜〜/subdir/」にする事もできます。*subdirは適当な名前です。
サーバコントロールパネルからWordPress用のDB(MySQL)を作成しましたが、さくらのレンタルサーバではphpMyAdminツールを提供してくれているので、phpMyAdminでDBのデータを確認したり操作する事ができます。
また、直接サーバにsshログインしてmysqlコマンドも使えるので、mysqlコマンドのプロンプト上でDBのデータ確認・操作もする事ができます。
さくらのレンタルサーバへのSSHログインとmysqlコマンドについては別ページで書いていますので、よければ参考にしてみてください。
さくらのレンタルサーバでSSHログインする、mysqlコマンドでDB操作も
以上長くなりましたが、さくらのレンタルサーバを契約して、独自ドメインを取得してサーバ上で使える設定をして、サイトのSSL化の設定をして、WordPressインストールについて説明してきました。これでもうWordPressで記事を書いたり、自由に設定・カスタマイズする事ができます。
WordPressの設定・カスタマイズについては、WordPressの入門者・初心者用の解りやすい本がたくさん出ていますので、そういった本を参考にしてみてください。
[広告] WordPressのセキュリティ本の紹介
WordPress運営者向けのセキュリティ本です。WordPressのセキュリティ脆弱性・基本知識についてや、WordPressのセキュリティ対策の設定やセキュリティ対策のプラグインなどが紹介されています。
WordPressのセキュリティが気になっていたり、基本的な事を抑えておきたい、セキュリティについて自信がない入門者・初心者向けの1冊です。
あとはWordPressのセキュリティ関連についてです。さくらのレンタルサーバでは、基本的にさくらの運営さんがサーバのOS・PHP・Webサーバ・DBなどのミドルウェアなどを管理・メンテナンスをしているから、そのへんのセキュリティに関しては安心できますし手間もかかりません。
ただそれでもWordPress運営者なら最低限抑えておいた方がいいセキュリティ対策・知識がありますので、セキュリティに関して完全に放置はまずいと思います。特に、WordPressは比較的狙われやすく、スパム・不正ログイン・サイトの改ざんなどのリスクはありますので、やはりセキュリティに関して相応の知識と対策は必要だと思います。
例えば、初期設定の管理画面へのログインURL「https://〇〇〇〇.com/wp-login.php」は誰でもアクセスできるので、変更しておくのも簡単な不正アクセス対策になるはずです。
WordPressのログインURLを変更する(セキュリティ対策)
その他のWordPressのセキュリティに関しては別ページで書いていますので、良ければ参考にしてください。WordPressのセキュリティの基本知識やプラグイン、不正ログインを防ぐための二段階認証(二要素認証)、WAFなどについて書いています。
WordPress運営者のセキュリティ対策や基本知識の情報まとめ
また、WordPressのセキュリティに特化した本で「WordPressセキュリティ大全」があります。
この本はWordPressを使っている人なら最低限知っておきたいWordPressのセキュリティ知識や対策が勉強できる1冊だと思うので、WordPressの入門者・初心者の方で、セキュリティが気になる、自信がないという方には良いと思います。
さくらのレンタルサーバでWordPress環境を構築する時にWeb上のサーバコントロールパネル(管理画面)を使ってきましたが、さくらのレンタルサーバでは直接SSHログインしてサーバを操作する事ができます。
また、MySQLのデータの操作・確認のためにWebツールのphpMyAdminが提供されていますが、それだけでなくレンタルサーバにSSHログインし、レンタルサーバからデータベースサーバにmysqlコマンドで接続してMySQLのデータの操作・確認もできます。
コマンド操作に慣れている人は、恐らくSSHとmysqlコマンドでsql操作をした方が良いかと思います。SSHとmysqlコマンドについては別ページで説明していますので、そちらを参考にしてみてください。
さくらのレンタルサーバでSSHログインする、mysqlコマンドでDB操作も
さくらのレンタルサーバを契約すればオプションとして、契約時に貰った初期ドメイン(さくらのサブドメイン、○○○.sakura.ne.jp)のメールアドレス(メールアカウント)を新規作成して使う事ができます(作成できるメールアドレス数は無制限みたいです)。
また別途独自ドメインを取得して持っていれば、独自ドメインのメールアドレスも作成して使う事ができます。
メールアドレスの新規作成や管理はさくらのレンタルサーバのコントロールパネル上でできます。メールアドレスの作成について別ページで説明していますので、よければそちらを参考にしてみてください。
さくらのレンタルサーバでメールアドレスの新規作成(独自ドメインとさくらのサブドメイン)
さくらのレンタルサーバのストレージ容量(SSD)は量が多いので、用途がウェブサイト運営だけだと結構サーバの容量が余ったりするかもしれません。
そんな時にストレージ容量の使い道として色々あるかも知れませんが、gitの共有リポジトリをサーバ上に建ててファイルやソースなどをバックアップ、共有、バージョン管理するのも有効活用の1つだと思います。(さくらのレンタルサーバにはSSH接続でログインして、サーバ上でgitコマンドを使う事ができます。)
さくらのレンタルサーバ上でのgit共有リポジトリの使い方の詳細については別ページで説明しているので、よければそちらを参考にしてください。
ec2、さくらのレンタルサーバ、vagrant上にgit共有リポジトリを作る